車検を依頼すると、交換部品の一覧を見せてもらうでしょう。車は数多くのパーツが組み合わされており、消耗する部品も多くあるため、定期的に交換しなければいけない部品も多いです。
走行距離が増えてくると、交換部品も増えて結果として車検費用が高くなる傾向があります。
見積もりを見たときに、「本当に部品交換が必要なの?」と思ってしまいがちですが、パーツにどのような役割があるのか理解しておくと納得できるでしょう。
そこでこの記事では、車検時に交換する頻度が高い部品について、年間8,000台の車検を行う弊社車検のコバック枚方店のデータを元に、交換が多い部品の例をご紹介します。
車検で交換部品があるのはなぜ?
車検時の見積もりにたくさんの部品交換があるのは、以下の理由です。
- 予防整備
- 車検基準に満たない部品の交換
特に走行距離が増えていないのに、部品交換が提案されるのは予防整備が多いです。また車検に通らない部品があれば、交換しなければいけません。
予防整備の可能性
車に異常がないなら部品交換が不要と感じるかもしれません。ディーラーや車検専門店などで行う部品交換は、予防整備が多いでしょう。まだ使える部品があるなら、交換せずに車検に通ることは可能です。
しかし車検に絶対に必要でなくても、予防整備することで後の故障を防げる可能性は高くなります。予防整備する部品は損耗していることが多く、部品の不具合によって他の部品に負担をかけることはあるからです。
一時的に見ると、車検費用が高くなると感じますが、予防整備しておくことでよいコンディションを維持できます。
車検に通らない部品の交換
車検のタイミングで交換する必要がある部品もあります。その他に、車検のためではなく、定期的に交換が必要なものを車検のタイミング交換することも多いです。
主に以下の部品を交換することが多いです。
- エンジンオイル:5,000㎞走行か半年での交換が推奨されています。
- エンジンオイルフィルター:オイルの汚れを取る部品で、オイル交換2回に1回、1万km以上で交換の場合にはオイル交換ごとに交換がおすすめです。
- ラジエター液:エンジンの冷却に使われる水です。長寿命のものがありますが、車検毎の交換がおすすめです。
- ワイパブレードゴム:ワイパーのゴムです。劣化すると、雨の日の視界が悪くなります。
エンジンオイルやエンジンオイルフィルターなどは、定期的に交換する必要があるので、車検のタイミングで交換するケースも多いでしょう。
またラジエター液やワイパーブレードゴムなども2年ほどで交換することが多いので、車検時での交換が多くなります。
基本的に交換する部品は上記のものですが、摩耗が進んでいる部品や故障しかけている部品があるなら交換が必要です。車の乗り方や距離によっても部品の摩耗具合が異なりますので、点検の際によく相談しながら交換部品を決定するとよいでしょう。
車検の際の部品交換項目と交換頻度
車検で交換することが多い部品や交換の頻度をご紹介します。まずはメンテナンスとして交換する部品、さらに新車から5年のタイミングで交換する部品をランキング形式で見てみましょう。
5年目交換部品TOP5
新車から5年目の車の多くが交換する部品は以下の通りです。
No1:エアエレメント
No2:クーラント添加剤
No3:バッテリー
No4:CVTフルード
No5:冷却水
走行距離が25,000kmから50,000kmの車が多くなります。細かな部品として、発煙筒は期限が切れるためほぼ全車交換が必要です。年数が経過しているので、バッテリーやCVTフルードの交換をする車も多くなります。
走行距離が多くなっていない車でも、5年目になるとタイヤも交換対象です。新車時からまだ交換していない場合やひび割れが見られるなら、交換を検討しましょう。
次の見出しから、車の主要なパーツの交換時期や交換頻度の目安をご紹介します。
エンジン関係の部品
エンジンオイル
エンジン関係で主な消耗品はエンジンオイルでしょう。メーカー指定は5,000kmから1万km、もしくは半年ごとの交換になっていますが、軽自動車であれば5,000km、ターボ車であれば3,000kmでの交換がおすすめです。エンジンをきれいに保ち、スムーズに走行するために早めの交換がおすすめです。
タイミングベルト
タイミングベルトはゴムでできているパーツで、駆動力を伝える役割があります。エンジンの駆動に必要なタイミングベルトは走行距離に比例して劣化します。交換の目安は10万kmです。
ファンベルト
エンジンから発電するために駆動力を伝えるファンベルトも5万kmから10万kmの間での交換が多いです。エンジンルームからキュルキュルという異音が発生しているなら、交換の目安となるでしょう。
スパークプラグ
エンジンのシリンダー内で火花を飛ばしているパーツです。劣化すると燃費が悪くなります。しかしいきなり故障するものではなく、劣化の速度が遅いため交換しないケースも多いです。交換の目安は4万kmです。
バッテリー
電力を蓄えておくための部品です。劣化してしまうと、本来の電力を蓄えておく力がなくなり、バッテリー上がりの原因です。寿命は2年から3年ですが、車の使い方によって劣化のスピードが異なります。
車検の際にバッテリーの性能を計測できるので、バッテリーの状況を確認して交換の必要性の有無を判断するとよいでしょう。
冷却水
エンジンの冷却に必要です。水だけでなく、凍結や錆を防止するクーラントが混入されています。交換の目安は2年ごとですが、7年交換の冷却水もあります。古くなると冷却能力が低下するので、早めに交換してもよいでしょう。
駆動系関係の部品
ギアオイル
CVT車の場合にはCVTフルード、AT車はATフルード、またマニュアル車はミッションオイルとも呼ばれるオイルです。定期的に交換が必要なもので、2万kmごとを目安に交換します。
どのオイルも定期的に交換するなら、スムーズに変速してくれます。長く良好なコンディションで乗るためにも、定期的な交換を心がけましょう。
デフオイル
FR車や4WD車に、デファレンシャルギア(デフ)があり、デフオイルが潤滑油となります。3万kmから4万kmごとに交換するとよいでしょう。スムーズにギアが回転するために、必要な消耗品です。
足回り関係の部品
タイヤ
タイヤは走行距離に比例して摩耗するもの。溝が1.6mm以下になると車検に不適合となり、交換が必要です。タイヤは摩耗すれば交換が必要なだけでなく、年月とともに劣化するものですので、溝が残っていても5年ごとの交換がおすすめです。
ブレーキパッド
ブレーキをかけるのに必要なパーツです。摩擦熱によって車を減速させており、ブレーキをかけると摩耗していきます。運転の仕方や使い方によって摩耗スピードが異なります。ブレーキパッドの使用限度になると異音が発生する仕組みになっているので、異音がしたならすぐに交換しましょう。
10万kmを超えると車検費用が高くなるのはホント?
よく言われるのは、「10万kmを超えると車検費用が高くなる」こと。確かに走行距離を重ねていくと、摩耗していく部品が増えるので、修理・整備費用が高くなります。
例えば、弊社が車検を実施していると、7年目の車検では足回りのゴム部品が車検不適合や劣化大になるケースが多いです。
主に交換する部品は以下の通りです。
- ファンベルト
- ブレーキパッド
- ボールジョイントブーツ
- タイロッドエンドブーツ
- 点火プラグ
いずれの部品も「距離」だけでなく、「年数」が経過した劣化による交換も含まれています。また10万kmになったタイミングで交換の目安となる部品は以下の通りです。
- タイミングベルト
- オルタネーター
- ブレーキキャリパー
- スプリング
- ダンパー
タイミングベルトやオルタネーター、さらにブレーキキャリパーは車の走行に不可欠なパーツですので、摩耗しているなら交換が必要です。スプリングやダンパーは、乗り心地に大きな影響を与えるパーツです。
乗り方によっては10年を超えても使用できるパーツもありますが、大きな故障を避けるために予防整備として交換する方もおられます。
劣化が始まった部品を早期交換していると、各パーツの寿命を忘れたことによる事故を未然に防げます。また道端で停車してしまうほど、重大な故障を防げるのも予防整備のメリットです。
一方で予防整備を重ねると、1年や半年ほどは使えそうなパーツも交換項目に含められる場合もあります。高額なパーツも含められていると、車検費用が高いと感じるのです。
新車から10万kmが経過すると、予防整備しておくとよい部品が増えていきます。これが10万kmを超えると車検費用が高くなる感じる理由です。
お得な車検業者を探す方法
ここからはお得な車検業者を探す方法をご紹介します。車検を依頼する業者を選択する前に、いくつかのポイントを考慮しておくと、価格を抑えながら車検を受けられます。
見積もりを比較する
お得な車検業者を探すためには、見積もりの比較は欠かせません。同じ車検といっても車検業者によって費用に違いがあります。法定費用はどこで車検を受けても同じですが、整備費用や車検費用は工場によって異なるからです。
もちろん車検の安さだけでなく、普段から依頼している工場との付き合いや車検に伴う特典などもあるでしょう。費用だけでは比較できませんが、複数の業者の見積もりを比較しておくのはおすすめです。
修理項目を考慮する
修理項目を考慮しておくのもおすすめです。車検費用には事前に部品交換をする「予防整備」も含まれているケースもあります。
車検に適合させるために必須ではありませんが、安心して車に乗るための整備です。車検費用を抑えるために、交換する部品を考慮して、少ない項目にすることも可能です。
異常消耗していたり、限度に近い場合にはおすすめできませんが、半年後や1年後の点検までも使用できるなら、交換を先延ばしにできます。
また整備工場によっては、リビルド品(使用済みの部品を分解して再び組み立てた部品)を利用できるので、部品代を抑えられます。
修理項目を再度チェックしてみて、早急に交換が必要な部品なのか確認してみるとよいでしょう。
まとめ
車検で交換する部品は走行距離によって、また部品の劣化・摩耗度によって変わります。そのため、法定費用はどの工場でも同じでも、整備費用は車の使い方や走行距離によって変わるといえます。
部品の摩耗度によっては安心して走行するために、予防整備する可能性もあり、予想よりも車検費用が高い場合もあると覚えておくとよいでしょう。車検費用を抑えるために、見積もりを比較して、交換部品の考慮はおすすめです。
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